「山陽小野田市にある実家のお墓を、そろそろ整理したい」
「小野田霊園の区画を返したいが、どこに何を出せばいいのかわからない」
この記事は、山陽小野田市のお墓を墓じまいする方のための手続きガイドです。市の公式ページに書いてある内容(2026年8月30日時点)と、書いていないので窓口に聞くしかない部分を、分けて書きました。
先に、いちばん間違えやすい点をひとつ。山陽小野田市の改葬許可申請の窓口は、市民課ではなく環境課です。戸籍や住民票の窓口とは別の階の、別の課になります。ここを取り違えて庁舎内を歩き回る方が実際にいます。
🏛️ 山陽小野田市の改葬手続き窓口
| 担当課 | 環境課(市民課ではありません) |
|---|---|
| 窓口 | 庁舎2階 6番窓口 |
| 所在地 | 〒756-8601 山口県山陽小野田市日の出一丁目1番1号 |
| 電話 | 0836-82-1143 |
| 受付場所 | 本庁2階窓口のみ |
支所や出張所では受け付けていません。本庁へ行く必要があります。平日に動けない方は、まず電話で郵送に対応してもらえるかを確認してください。市のページに郵送申請の可否は書かれていないため、ここは電話で聞くのが確実です。
📋 申請でつまずく3つのポイント
1. 遺骨1体につき、許可証は1枚
市の案内には「原則として、遺骨1体につき1枚の改葬許可証が必要」とあります。おじいさま・おばあさま・ひいおじいさま…と3体が納まっているお墓なら、申請も許可証も3枚です。ここを1枚で済むと思って行くと、その場で書き直しになります。
お墓を開けるまで何体入っているか分からない、という相談は珍しくありません。骨壺の数が不確かなときは、先に石材店に現地を見てもらってから申請したほうが、二度手間になりません。
2. 申請書の下段に、墓地の管理者の署名と押印が要る
改葬許可申請書の下段に「埋葬事実確認」の欄があり、いま遺骨が納まっている墓地・納骨堂の管理者から署名と押印をもらう必要があります。寺院墓地ならご住職、市営墓地なら市の担当、自治会の共同墓地なら管理している自治会長さんです。
この署名をもらう場面が、実質的に「墓じまいをします」と伝える場面になります。寺院墓地の場合は離檀の話も同時に出ますので、いきなり書類を持って行くのではなく、先に一度ご挨拶をしておくと話が荒れません。
3. 管理者がいない墓地は、この欄を省略できる
市の案内には「墓地等に管理者がいない場合は省略して構いません」と明記されています。山陽小野田市内には、集落が管理してきた墓地で、いまは誰が管理者なのかはっきりしない場所があります。そうした場合に、署名がもらえないから手続きできない、ということにはなりません。事情を環境課に伝えてください。
📋 改葬手続きの流れ(10ステップ)
1. 親族に先に相談する
手続きより先です。書類が揃ってから伝えると「勝手に決めた」となり、工事が止まります。伝え方は親戚への伝え方の記事にまとめました。
2. 新しい供養先を決める
改葬許可申請書には移す先を書く欄があります。先に決めておかないと申請が出せません。
3. 改葬許可申請書を入手する
環境課(庁舎2階6番窓口)で受け取ります。
4. 現在の墓地管理者から署名・押印をもらう
上で書いた「埋葬事実確認」の欄です。管理者不在なら省略可。
5. 改葬許可申請書を環境課へ提出する
遺骨の数だけ必要です。手数料は市のページに記載がないため、窓口で確認してください。
6. 石材店から見積もりを取る
1社で決めないでください。2〜3社で10万円以上変わることがあります。
7. 閉眼供養(魂抜き)を行う
お布施の目安は3万〜5万円程度。地域と寺院で幅があります。
8. 遺骨を取り出す
長く納まっていた骨壺は、水が溜まっていたり、骨壺が割れていることがあります。その場で慌てないよう、石材店に事前に聞いておくと安心です。
9. 墓石の解体撤去・更地に戻す
市営墓地は原状回復して返すのが原則です(次の見出しを参照)。
10. 新しい供養先へ納骨する
改葬許可証を持参します。ここで手続きは完了です。
🏞️ 山陽小野田市営墓地は3か所
市が管理している墓地は次の3か所です。使用料・管理料は市の公表値(区画貸出しのご案内)です。
| 霊園名 | 所在地 | 区画面積 | 使用料 | 管理料 |
|---|---|---|---|---|
| 小野田霊園 | 大字小野田11383番7 | 4㎡ | 148,000円 | 54,440円 |
| 6㎡ | 148,000円 | 81,660円 | ||
| 9㎡ | 148,000円 | 122,490円 | ||
| 南墓地公園 | 大字津布田10137番59ほか | 4.62㎡ | 230,000円 | 62,878円 |
| 東墓地公園 | 大字厚狭10026番1 | 4.14㎡ | 180,000円 | 56,345円 |
この金額は、これから借りるときの金額です。墓じまいで返すときにいくらかかるか(返還手数料があるのか、原状回復の基準はどこまでか)は、市のページには書かれていません。
ここは正直に書きます。返還の条件は、環境課に電話して確認してください。「更地にして返す」が原則ですが、外柵をどこまで撤去するか、砂利を入れ直すのか、隣の区画との境界石をどう扱うのかは、現地の状況で変わります。この確認を先にしておくと、石材店の見積もりが正確になります。聞くことは3つで足ります。
- 返還にあたって提出する書類は何か
- 原状回復はどの状態まで戻せばよいか(外柵・境界石・敷石の扱い)
- 返還の届出と、解体工事は、どちらを先にするのか
市営墓地の返還手続き全般については、山口県の公営墓地の墓じまいガイドもあわせてお読みください。
💰 山陽小野田市の墓じまい費用の考え方
費用は「解体撤去」「行政手続き」「次の納骨先」の3つに分かれます。山陽小野田市に固有の要素として、次の2点が金額に効きます。
1つめは、墓地までの搬入路です。厚狭や津布田の墓地には、重機が入らない区画があります。人力で墓石を下ろすことになると、同じ大きさのお墓でも数万円から十数万円上がります。見積もりを取るときは「重機が入るかどうか」を先に伝えてください。
2つめは、区画の広さです。小野田霊園には4㎡・6㎡・9㎡の区画があります。9㎡の区画に大きな外柵が組まれている場合、解体量は4㎡区画の倍以上になります。同じ市内でも金額が2倍近く違うのは、これが理由です。
県内全体の相場と内訳は山口県の費用相場の記事にまとめています。
🌿 取り出した遺骨の行き先
墓じまいは「お墓を壊すこと」ではなく「遺骨の引っ越し」です。行き先が決まっていないと、改葬許可申請そのものが出せません。
山陽小野田市からの距離で考えると、宇部市・下関市の永代供養墓や樹木葬が現実的な選択肢に入ります。お参りに行く人の年齢と、車の運転をいつまで続けられるかで決めてください。「安いから遠くにする」と、数年で足が遠のきます。
選択肢ごとの費用と向き不向きは墓じまい後の遺骨の行き先の記事で比べています。あわせて、総費用の30秒診断で概算を出しておくと、石材店との話が早く進みます。
📢 補助金について
2026年8月30日時点で、山陽小野田市が墓じまい(改葬・墓石撤去)そのものに対して出している補助金は、市の公式ページで確認できませんでした。
「墓じまい 補助金」で検索すると出てくる制度の多くは、他県の一部自治体が実施しているもので、山口県内では一般的ではありません。補助金を前提に資金計画を立てないでください。最新の状況は環境課(0836-82-1143)にご確認ください。
この記事のまとめ
- 窓口は環境課・庁舎2階6番窓口(市民課ではない)
- 改葬許可証は遺骨1体につき1枚
- 申請書の下段に墓地管理者の署名・押印が要る。管理者がいなければ省略可
- 市営墓地は小野田霊園・南墓地公園・東墓地公園の3か所
- 返還の条件は公表されていないので、解体を発注する前に環境課へ電話する
※本記事の行政手続き・市営墓地の金額は、山陽小野田市公式サイト(環境課)の掲載内容を2026年8月30日に確認したものです。制度と金額は変更されることがあります。実際の手続きの前に、必ず市の窓口でご確認ください。


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